デザイン工芸学科Development of Fine Arts
現代表現
現代表現分野では、先端的表現の実践と理論構築を学んで、現代社会の要請に応える表現者の育成を目指します。現代美術の作品制作に加え、作品を発表するために必要なキュレーション(企画展示)とマネージメント(管理運営)のスキルも学びます。世界の美術作品の大多数は、現代美術の領域で作られています。世界各国の美術大学で教えられているのも、現代美術の作品制作です。この分野では、将来、日本でも中心的な領域になる現代美術について専門的かつ体系的に学ぶことができます。また、現代美術の領域では、社会や政治、歴史の問題に積極的に取り組む作家が多く、現代美術を学ぶ場所は重要なポイントです。広島は、史上初の被爆を経験した都市であり、世界で最も知られた都市の一つです。現代表現領域は、日本と世界の諸問題に真剣に取り組み、国際舞台で活躍するアーティストの輩出を目指しています。
授業概要
複数の教員による領域横断的な教育体制を通じて、実技(作品制作)と理論(企画展示、管理運営)の双方を学びます。2年次では、作品制作を主とした課題を通して、制作されたものとコンセプトの整合性を計る基礎を身に付けていきます。3年次ではアートプロジェクトの企画を行います。グループワークを中心としたリサーチから定期的なディスカッションを通して、展覧会やイベントを作り上げる一連のプロセスを修得します。4年次では、個々の学生に応じた表現の指導を行い、これまでの活動の集大成として卒業制作に取り組みます。完成した作品は公開プレゼンテーションを行い、外部の講師による公開講評も実施します。さらに、作品撮影からカタログのデザインまで実践することで、将来の作家活動を広範に支える取り組みも行います。
卒業後の展望
海外への留学生が多い現代表現領域では、日本国内にとどまらず世界で広く活躍するアーティストを多数輩出しています。また、従来の作品制作やデザインの枠を押し広げる先端的な表現者としてキャリアを積む卒業生もいます。そして、美術館やギャラリー、アートプロジェクトなど、表現者を支え、社会と芸術を結び付けるアートマネージメントの現場で、専門的な知識と経験を生かしながら活躍する卒業生も輩出しています。
ラボ紹介
現代表現分野の「CA+Tラボラトリー」は、展覧会やレクチャーなど、多目的に使用できるホワイトキューブの空間に加え、学内外におけるプロジェクトの報告やディスカッション、ミーティングのためのプレゼンテーション?ルームも備えています。また、海外や国内で開催された現代美術に関する展覧会カタログや文献などを3,000冊以上収蔵しています。現代表現分野で学ぶ学生たちは、これらの蔵書を自由に閲覧することができます。
教員一覧
現代表現
? | 教員名 | 専門分野 |
准教授 | 石松 紀子 | 現代表現(現代美術史) |
准教授 | 古堅 太郎 | 現代表現 |
講師 | 長坂 有希 | 現代表現 |