大学について
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学長挨拶
広島市立大学長 若林 真一 WAKABAYASHI Shin’ichi
「国際平和文化都市の『知』の拠点」
地域と共生し、市民の誇りとなる大学
広島市立大学は、広島市の都市像である「国際平和文化都市」にふさわしい高等教育研究機関の創設を目指し、「科学と芸術を軸に世界平和と地域に貢献する国際的な大学」を建学の基本理念として、1994年4月に国際学部、情報科学部、芸術学部の3学部構成で開学し、2024年4月に開学30周年を迎えました。
各学部における学術研究の高度化を図るとともに、国際的かつ先端的な専門教育を行うため、1998年4月にはそれぞれの学部に基礎を置く国際学、情報科学、芸術学の3研究科からなる博士前期課程、2000年4月には博士後期課程を設置しました。1998年4月には人類史上最初の被爆都市「ヒロシマ」の使命として、核兵器の廃絶と世界恒久平和の実現に向けた学術研究とその成果の発信?提言を目的とする広島平和研究所を本学の附置機関として開設し、さらに2019年4月には平和に関する教育研究の一層の充実を図るため、大学院に新たに平和学研究科を設置しました。
学部と大学院の学生総数約2,000人に対して専任教員数約200人という恵まれた教育体制と、国際学、情報科学、芸術学、平和学という特色ある研究分野は、本学の誇る魅力であり、開学以来、教育面では学部卒業?大学院修了者総数は1万名以上に至り、広島広域都市圏を中心とした有望な人材の受け入れと育成に多大な貢献を行ってきました。また研究面では、国際学、情報科学、芸術学、平和学の各分野における研究活動を通じて学術貢献を活発に行うとともに、地域共創センター(2024年3月までは「社会連携センター」)を通じて、地域と広島市政の課題の解決に積極的に貢献するなど、広島市が設置した高等教育研究機関としての実績を着実に積み重ねてきました。さらに2018年4月には国際学生寮「さくら」を設置し、教育?研究のさらなるグローバル化とグローバル人材の育成に努めています。2020年12月には「広島市立大学のデジタル化の基本方針」を決定し、教育、業務?サービス、経営のデジタル化に全学で取り組んでいます。
現代社会は地球温暖化、国際紛争、格差拡大、人口減少など、様々な課題に直面しています。広島市立大学は「国際平和文化都市の『知』の拠点-地域と共生し、市民の誇りとなる大学-」を目指し、広島市の設置した公立大学として開学30周年キャッチフレーズ「ひとと、まちと、これからも。」を具現化するべく、地域社会の要請に的確に応え、国際性、創造性と高い倫理観を持って地域と現代社会の課題解決に取り組む人材を育成してまいります。