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環境にやさしい電子デバイスの創生に大きく貢献

　情報科学研究科の八方直久准教授は、名古屋工業大学、エアランゲン=ニュルンベルク大学、高輝度光科学研究センター（JASRI）のグループと共同研究を行い、鉛フリー圧電材料の原子配列を、最先端の構造解析手法である蛍光Ｘ線ホログラフィー技術で３次元的に可視化し、本材料に含まれるカルシウム原子が大きく変位していることを明らかにしました。本研究により、有害な鉛を含む圧電材料における鉛の役割を、生体親和性の良いカルシウムが担っている可能性を示すことができました。今後、環境や人体に優しい新しい鉛フリー圧原材料の開発につながると期待されます。
　本研究においては、八方准教授が、蛍光Ｘ線ホログラフィーの測定システム整備、および測定を支援しています。

　研究内容についての詳細は、プレスリリース資料PDF[1.23MB]をご覧ください。

【論文情報】

• • • タイトル：Significant Displacement of Calcium and Barium Ions in Ferroelectric (Ba0.9Ca0.1)TiO3 Revealed by X-ray Fluorescence Holography
    • 著者：Y. Yamamoto, K. Kawamura, H. Sugimoto, A. Gadelmawla, K. Kimura, N. Happo, H. Tajiri, K. G. Webber, K. Kakimoto, and K. Hayashi
    • 掲載誌：Applied Physics Letters
    • doi：10.1063/5.0076325

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