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【プレスリリース】チタン合金の強度を左右する添加レアメタル近傍の原子移動モデルを解明
メディア?受賞
2017年4月20日(木)
チタン合金の高強度化とコストダウンに資する新たな知見
情報科学研究科の八方直久准教授は、宇都宮大学、名古屋工業大学、熊本大学及び公益財団法人高輝度光科学研究センターとの共同研究により、チタン合金を製造する際に添加されるレアメタル近傍の原子移動モデルを解明し、チタン合金の更なる高強度化とコストダウンに資する合金設計の新たな指針となる知見を得ました。研究内容については、平成29年4月28日(金)に、金属材料学で最も権威のある雑誌「Acta Materialia」にオンライン掲載されました。
本研究において、八方准教授は、蛍光X線ホログラフィーの測定及びデータ解析(原子配列の分析)の支援を行っています。
研究内容や蛍光X線ホログラフィーの詳細は、プレスリリース資料(PDF:1.17MB)をご覧ください。
【発表のポイント】
- ●ある元素近傍の原子配列を可視化できる蛍光X線ホログラフィーをチタン合金に適用
- ●添加レアメタル原子の周りの原子配列が従来説と異なることを発見
- ●今後、チタン合金に添加するレアメタルに応じて、その近傍の原子配列を明らかにすることにより、最も効果的?経済的なレアメタルの選択と添加量を設定できる
- ●チタン合金の更なる高強度化とコストダウンに大きな貢献が期待できる。またチタン合金の用途の広がりや複数の特徴を有するチタン合金の開発の糸口にもなりえる
【書誌情報】
- 雑誌名:Acta Materialia
- タイトル:Local atomic structure near an Nb atom in aged β-Ti alloys
- 著者:T.Yamamoto1、 K.Hayashi2、 N.Happo3、 S.Hosokawa4、 H.Tajiri5
- 所属:1宇都宮大学、2名古屋工業大学、3広島市立大学、4熊本大学、5高輝度光科学研究センター
- doi:10.1016/j.actamat.2017.03.048
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