国際交流?留学
International exchange and study abroad
トビタテ!留学JAPANでデンマークに留学しました
国際学部3年の後藤美宇さんは、官民協働海外留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」に採用され、デンマーク?コペンハーゲン大学に留学しました。
本学における「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」採用関連ページはこちら
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【留学期間:2023年9月~2023年12月】
【留学国:デンマーク(コペンハーゲン)】
【留学テーマ:欧州ロシア研究の拠点デンマークでアイデンティティを守るための難民政策について考える】
【受け入れ機関:コペンハーゲン大学/NGO団体 Trampoline House】
*留学先の様子
コペンハーゲンは自転車都市と呼ばれるほど多くの人が自転車で移動する場所だったため、私もほとんど毎日自転車を漕いでいました。車道と歩道の間に「自転車専用道路」が整備されており、自転車に優しい街だと感じました。また、バスや地下鉄もとても便利だったので、雨や風、雪がひどい日は公共交通機関を使うこともしばしばありました。
デンマークは比較的気温が低い上に特に冬は日照時間がかなり短いので、「冬季うつ」のような症状を防ぐためにビタミンDのサプリを飲んでいる学生をよく見かけました。
住居は、イタリアとオーストリアから来た大学院生と3人でルームシェアをしていました。時々ルームメイトが作る料理をシェアしてもらったり、私が作った料理をシェアしたりして文化交流もしました。物価が高いのと食文化の違いから、外食をすることはほとんどなく自炊をしていました。
〈クリスマスマーケット〉
〈雪が積もった自転車〉
〈ルームメイトが作ってくれた料理〉
*コペンハーゲン大学での生活と学び
コペンハーゲン大学には世界各国の様々な地域から学生が集まっており、日本から来ている留学生にも多く出会いました。私が通っていたSouth Campusは建物が綺麗で、図書館や自習スペースが充実していたり、キャンパス内にカフェが多くあったりして過ごしやすい環境でした。
私が主に履修していた授業はロシア?ウクライナ?ベラルーシの歴史に関する授業でした。週2回?1コマが3時間の授業で、はじめは予習課題の量の多さに驚きました。履修している学生のうち留学生が少なく、日本人学生もいなかったので、当初は周りの学生とのギャップを感じ心細い思いをすることもありましたが、徐々に授業内容が理解できるようになり、分からないことがあっても友人や教授に頼れるようになりました。授業がない日でも大学に行って、図書館やカフェなど場所を変えながら授業の予習をしたり論文を読んだりすることが日課になっていました。
〈大学キャンパスの様子〉 〈授業の様子〉
*NGO団体Trampoline Houseでのボランティア活動
Trampoline Houseはデンマークにやってくる難民に対する支援や居場所提供を行っているNGOで、コペンハーゲンの隣にあるロスキレという街を拠点に活動している団体です。私はボランティアとして週1回の活動に参加しており、ウクライナなどから来た子供達と絵を描いて遊んだり、一緒に歌を歌ったりしていました。
しかし世界情勢が影響してか、10月の終わり頃に団体が活動できなくなってしまい、2024年1月現在も再開の目処が立っていない状況です。一緒に遊んでいた子供達やその家族のことが気がかりですが、短い期間でも彼らの近くでボランティア活動ができたことは非常に貴重な経験になったと感じています。
〈歌をうたう子どもたち〉 ?〈施設の様子〉
*トビタテ留学JAPAN15期生とのイベント企画
ヨーロッパに留学しているトビタテ生の同期のみんなと、デンマークで文化交流イベントを開催したことも深く印象に残っています。
イベントでは「食」と「映画」をテーマに、日本とデンマークを繋げることができるような体験を沢山用意し、会場に足を運んでくれた人たちも、そして私たち自身も貴重な文化体験をすることができたと思います。ヨーロッパ各地に留学中のトビタテ生がコペンハーゲンに集まって一つのイベントを開催できたことはとても嬉しいことでしたし、別の場所で頑張っているみんなと話すことも良い刺激になりました。
留学が始まったばかりの時期から何度もミーティングを重ねて企画したものだったので、イベントが成功に終わった時はとても達成感がありました。
〈イベント当日の様子〉 〈イベント運営中〉
*留学を通して得たもの
英語能力や専門分野での知識はもちろんですが、留学を通して自分の中の軸のようなものが強くなったと思います。
授業の予習や課題はもちろん、休学をしていなかったためゼミの研究なども同時進行で進める必要があり、この留学中は特に自分に対する甘えが許されない期間でもありました。最初は慣れない環境でやっていくことに不安を感じていたけれど、毎日やるべきことを整理しながら日々を過ごせたことが、留学が終わった時の達成感にも繋がったと思います。
*最後に
授業の最終課題が私にとってかなりヘビーで、最後の数週間は週末も毎日大学に通うほど追い込まれていました。時には友達と、時にはひとりで、朝から夜まで大学でひたすらレポートを進める日々を送りましたが、終わってみればすべて良い経験だったなと感じます。
楽しいことだけではなく辛いことも沢山経験したからこそ、自分自身を成長させられる機会が多い留学でした。この留学が私にとって初めての海外経験でしたが、留学前からサポートしてくれた周りの人たちのおかげで、大きな一歩を踏み出して良かったなぁと心から思えるような貴重な経験ができました。
〈大学のカフェにて〉いつも頼んでいたキャロットケーキとチャイ
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E-mail:iepc&m.hiroshima-cu.ac.jp
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