国際交流?留学 International exchange and study abroad

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派遣留学の体験記 (アメリカ?ハワイ大学マノア校) 

国際学部 国際学科 4年
[2022年8月 ‐2023年7月]

● 留学先大学の特徴とアピールポイント
 まず一番大きいのは自然豊かなところ。校舎内だけでも森の中にいるような感覚に陥るほど緑豊かで、リラックスしたい時はベンチに座ってくつろいでいた。次に様々なバックグラウンドの人が居るので、基本的に生徒に対して包容的。例えば、立地的に通学するのが困難な学生や、アスリート専攻で大会で忙しい生徒など多種多様な状況の学生がおり、課題提出を延長してくれたり別の課題で代用してくれたりと柔軟。しかし授業態度が良い生徒の方が優遇されやすいので、真面目に受けていない生徒には厳しい。そして学生のための交流イベントが頻繁にある。留学生に向けたもの、LGBTQのコミュニティーに向けたものなど割と充実していた。加えて、幅広い年齢層、バックグラウンドを持つ学生がいるので、学校以外でも様々なイベントがある。

〈大学校舎〉自然豊かで、常に動物に遭遇する


● 留学を振り返って、留学で得たものと今後の目標は何ですか?
 主に3つある。一つ目は自己肯定感が上がった。自分ですべて処理しなければならないので、泣き言を言っている暇はない。たとえ知らない情報に出合い上手く対処できなくても、「これも経験か」、とポジティブに捉えることができ、へこたれなくなった。二つ目は、柔軟性である。一つ目と似ているかもしれないが、すべてが未知の世界で、加えてハワイはあまりネットを使用しないので自分で考えて自分で行動を起こすしかない。だからこそ思い通りに行かなくても、パっと代用策を考えつくことが出来た。三つ目は、精神的な強さである。特に実家暮らししか経験をしていない身として、家賃も生活費も娯楽費も、授業で必要なテキスト代などもすべて自分でやりくりをしなければならない。なので、表示価格より安くなるよう値切ったり、自分の要望が正確に伝わっていなければ、何度も説明する忍耐力が鍛えられた。やはり「まあいいや」、と妥協する気持ちが薄れた。

〈大学周辺〉周辺は住宅街となり、徒歩圏内にスーパーなどがある
〈授業風景〉Introduction toLGBTQ+という授業
                  現地の授業のため、スピードも速く、追いつくのに必死


● これから留学を希望する後輩へのメッセージ
 様々な家庭環境の人たちがいるので、一概に私の経験が参考になるかはわからない。なので、実家暮らしで尚且つあまりお金の管理をしていなかったり、自主性が身についていない学生に向けたアドバイスだとおもって見てもらえると嬉しい。よく「自分の人生は自分で作る」という言葉を聞くがホントにその通り。正解の道を探して無難な道を行くより、とりあえず当てがなくてもいいので自分のレベルより上を目指してほしい。たとえ根拠がなくても物事を達成したという経験はどんな形であれ自信につながる。

〈学食ランチ〉ビーガン向けのメニューもあり、バラエティー豊か

● 最後に
 つらかったこととしては、学生寮にも住んでおらずまたサークルなどのコミュニティーに所属をしていたわけでもなかったので、同年代との交流は他のクラスメートと比べると少なかった。そのため、そこまで同級生の友達が出来たわけではなく、どちらかと言えば孤独状態であった。しかし、逆に言うとジェネレーションの異なる人々とより交流していたので、学校外での交流は充実していた。たとえば友達の車の中でキャンプをしたり、海辺でサンセットを見たりなど。留学中は自分の興味惹かれる事に積極的に参加する事に尽きる。少しでも「どんな世界なんだろう」と思ったら飛び込む。そして、無計画でも楽しめる余裕を持つ。考えるより行動力が物を言う。

〈夕日〉滞在先近くから撮影

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